ショウワ ブンガク ケンキュウ
昭和文学研究 / 昭和文学研究会

巻次年月次 87() / 2023.9
ISSN 03883884

 記事

  • 左川ちか研究 : 撹乱される詩的生態系 / 川崎 賢子 / p.2〜16
  • 〈孕む身体〉の闘争 : 松田解子『女性線』と無産者産児制限同盟 / 中谷 いずみ / p.17〜32
  • 物質が語る死体をめぐる構造 : バタイユのアンフォルムで読む安部公房と久生十蘭 / 李 先胤 / p.33〜43
  • 家畜の生と人間の身体 : 土路草一「潰滅の前夜」「魔教圏No.8」論 / 河原 梓水 / p.44〜58
  • 三島由紀夫「三熊野詣」論 : 〈独身〉者・折口信夫像を書き換える力 / 有元 伸子 / p.59〜73
  • 戦後文学における〈老いる身体〉との対峙と逃避 : 有吉佐和子『恍惚の人』と大西巨人『迷宮』から / 橋本 あゆみ / p.74〜88
  • 観客の身体の拘束・挑発 : 寺山修司「観客席」論 / 久保 陽子 / p.89〜103
  • 「別空間」への想像力 : 崎山多美「アコウクロウ幻視行」論 / 佐久本 佳奈 / p.104〜119
  • 否定性の共同体のために : 『薬(クスリ)」を食う女たち』、「ドラッグ・フェミニズム」、そして、五所純子の書く行為について / 水川 敬章 / p.120〜134
  • 林芙美子「兵隊の詩」をめぐって : 帯紙・パラテクスト・メディア / 野田 敦子 / p.135〜150
  • 石川淳『白描』論 : 日中戦争下の民芸運動・青年・芸術をめぐって / 別當 奏 / p.151〜166
  • 太宰治「ヴィヨンの妻」論 : 「仮名手本忠臣蔵」への接近と離脱 / 齋藤 樹里 / p.167〜181
  • 獅子文六(岩田豊雄) / 佐藤 貴之 / p.182〜185
  • 岡本かの子 / 野田 直恵 / p.186〜189
  • 宮本百合子 / 池田 啓悟 / p.190〜193
  • 中野重治 / 廣瀬 陽一 / p.194〜197
  • 留学と文学 / 謝 惠貞 / p.198〜201
  • 『上海文学 復刻版』と戦時中国の日本語文学 / 木田 隆文 / p.202〜204
  • 好きなところで、くつろいで研究してください : 国文学研究資料館の文学手稿デジタル化事業について / 多田 蔵人 / p.205〜207
  • 『坂口安吾大事典』以後の安吾研究 / 山路 敦史 / p.208〜210
  • 映画と文学の横断 : アダプテーションとしての『劇場版ごん』 / 友田 義行 / p.211〜214
  • 近現代文学研究の将来に向けて : 「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」の試み / 信時 哲郎 / p.215〜218
  • 書評 胡逸蝶著『芥川文学における帝国主義批判の再検討 : その思想の展開と特徴をめぐって』 / 小谷 瑛輔 / p.219〜222
  • 書評 佐藤未央子著『谷崎潤一郎と映画の存在論』 / 五味渕 典嗣 / p.223〜225
  • 書評 大原祐治著『戯作者の命脈 : 坂口安吾の文学精神』 / 原 卓史 / p.226〜229
  • 書評 和田敦彦編『職業作家の生活と出版環境 : 日記資料から研究方法を拓く』 / 高橋 孝次 / p.230〜233
  • 書評 柳井宏夫著『性格破産者の系譜 : 広津和郎論』 / 中山 弘明 / p.234〜236
  • 書評 藤田佑著『小説の戦後 : 三島由紀夫論』 / 久保田 裕子 / p.237〜239
  • 書評 外村彰著『犀星文学 : 女ひとの形象』 / 須田 久美 / p.240〜243
  • 書評 渡邊英理著『中上健次論』 / 早川 芳枝 / p.244〜246
  • 書評 鈴木貴宇著『〈サラリーマン〉の文化史 : あるいは「家族」と「安定」の近現代史』 / 松下 浩幸 / p.247〜250
  • 書評 高橋幸平・久保昭博・日高佳紀編『小説のフィクショナリティ : 理論で読み直す日本の文学』 / 山本 亮介 / p.251〜253
  • 書評 岡村民夫・赤坂憲雄編『イーハトーブ風景学 : 宮沢賢治の〈場所〉』 / 中村 晋吾 / p.254〜257
  • 書評 深澤晴美著『川端康成 : 新資料による探究』 / 堀内 京 / p.258〜260
  • 書評 岩川ありさ著『物語とトラウマ : クィア・フェミニズム批評の可能性』 / 藤木 直実 / p.261〜263
  • 書評 飯田祐子・中谷いずみ・笹尾佳代編著『プロレタリア文学とジェンダー : 階級・ナラティブ・インターセクショナリティ』 / 榊原 理智 / p.264〜266
  • 書評 石川巧著『読む戯曲(レーゼ・ドラマ)の読み方 : 久保田万太郎の台詞・ト書き・間』 / 赤井 紀美 / p.267〜269
  • 書評 武内佳代著『クィアする現代日本文学 : ケア・動物・語り』 / 金井 景子 / p.270〜273
  • 書評 栗山雄佑著『〈怒り〉の文学(テクスト)化 : 近現代日本文学から〈沖縄〉を考える』 / 尾西 康充 / p.274〜276