ショウワ ブンガク ケンキュウ
昭和文学研究 / 昭和文学研究会

巻次年月次 85() / 2022.9
ISSN 03883884

 記事

  • 戦時下における〈人種〉と〈精神〉 : 久生十蘭「最後の一人」論 / 脇坂 健介 / p.1〜15
  • 植民者二世の記憶と「故郷」 : 日野啓三「無人地帯」論 / 崔 高恩 / p.16〜30
  • 丸山眞男の「である」と「する」/李琴峰『生を祝う』の「自然」と「制度」 / 佐藤 泉 / p.32〜46
  • 高等学校新学習指導要領の問題系 : 教室の中の「文学」の現在 / 木村 功 / p.47〜61
  • 「わからなさ」に向き合うこと : 新学習指導要領と「国語科」をめぐって / 竹本 寛秋 / p.62〜75
  • 物語的想像力による共生成 : 文学の教育的意義 / 新井 正人 / p.76〜90
  • 文学の授業と近代文学の享受 : 文豪ブームを還流させる授業の模索 / 構 大樹 / p.91〜105
  • 目と耳の対立 : 『夢十夜』「第一夜」の可塑的読解 / 國部 友弘 / p.106〜117
  • 夜闇の蛍と雪の深さ、そして万緑の手触り : 国語教育現場における俳句読解の傾向について / 青木 亮人 / p.118〜131
  • 「文学」と「受験」 : 日本統治期台湾の日本語=国語授業からはみだすもの / 和泉 司 / p.132〜146
  • 〈沖縄〉を教える : 沖縄県の国語科副読本をめぐって / 村上 陽子 / p.147〜161
  • 「教室」のそとの文学 : 近代文学と社会教育・生涯教育 / 島村 輝 / p.162〜164
  • コモンとしての「文学」 : 教室で批判と思考が成り立つために / 竹内 栄美子 / p.165〜167
  • 文学は役に立つ教材 / 山下 真史 / p.168〜170
  • 新学習指導要領と中学生、高校生の読書 / 大橋 崇行 / p.171〜174
  • 文学館・記念館の役割(キュレーション) / 影山 亮 / p.175〜177
  • アーカイブの行方 : 近年の芥川龍之介研究から / 庄司 達也 / p.178〜181
  • 「大江健三郎文庫」(仮称)の未来に向けて / 村上 克尚 / p.182〜184
  • 石川淳研究の今後に向けて : 世田谷文学館新収蔵資料とその可能性について / 山口 俊雄 / p.185〜187
  • 転向研究の新展開 : "TENKO : CULTURES OF POLITICAL CONVERSION IN TRANSWAR JAPAN"の意義 / 内藤 由直 / p.188〜190
  • 佐藤春夫展の台湾開催に関わって / 河野 龍也 / p.191〜193
  • 『張赫宙日本語文学選集』の刊行意義と今後の研究課題等について / 白川 豊 / p.194〜196
  • 山川方夫 / 大國 眞希 / p.197〜200
  • 向田邦子 / 山口 みなみ / p.201〜204
  • 井上光晴 / 楠田 剛士 / p.205〜208
  • 宇野千代 / 山田 昭子 / p.209〜212
  • 書評 新井正人著『鷗外文学の生成と変容 : 心理学的近代の脱構築』 / ブルナ ルカーシュ / p.213〜216
  • 書評 田中優子、小林ふみ子、帆苅基生、山口俊雄、鈴木貞美著『最後の文人 石川淳の世界』 / 山根 龍一 / p.217〜219
  • 書評 泉谷瞬著『結婚の結節点 : 現代女性文学と中途的ジェンダー分析』 / 根岸 泰子 / p.220〜222
  • 書評 疋田雅昭著『トランス・モダン・リテラチャー : 「移動」と「自己(アイデンティティ)」をめぐる芥川賞作家の現代小説分析』 / 中川 成美 / p.223〜225
  • 書評 小林裕子著『佐多稲子 : 政治とジェンダーのはざまで』 / 岡野 幸江 / p.226〜228
  • 書評 日本近代文学館編『教科書と近代文学 : 「羅生門」「山月記」「舞姫」「こころ」の世界』 / 太田 翼 / p.229〜231
  • 書評 宇野田尚哉・坪井秀人編著『対抗文化史 冷戦期日本の表現と運動』 / 橋本 あゆみ / p.232〜234
  • 書評 大木志門著『徳田秋聲と「文学」 : 可能性としての小説家』 / 松本 徹 / p.235〜237
  • 書評 北川扶生子著『結核がつくる物語 感染と読者の近代』 / 米村 みゆき / p.238〜240
  • 書評 陳知清著『島崎藤村 「個」と「社会」の相剋を超えて』 / 中山 弘明 / p.241〜243