ショウワ ブンガク ケンキュウ
昭和文学研究 / 昭和文学研究会

巻次年月次 84() / 2022.3
ISSN 03883884

 記事

  • 巻頭特別インタビュー 「弱者のいない災害」のなかで / 平田 オリザ / p.2〜20
  • 「物質」の境域 : 初期中河與一と衛生理念 / 加藤 夢三 / p.21〜35
  • 「擬人法」という感染爆発(パンデミック) : 宮沢賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」と「病」をめぐって / 中村 晋吾 / p.36〜50
  • 宮澤賢治の感染症文学を読み直す : 疫病・戦争・医療の表象を中心に / 張 永嬌 / p.51〜65
  • 病むこと、看ることの意味 : 戦中期における結核をめぐって / 北川 扶生子 / p.66〜79
  • 安部公房の引揚げ体験と〈感染〉 / 友田 義行 / p.80〜93
  • 現代の神話としての安部公房「プルートーのわな」 : 「沈黙の歌」をどのように聴くのか / 山田 夏樹 / p.94〜106
  • 一九五〇年代の埴谷雄高における結核と文学 / 木村 政樹 / p.107〜119
  • 〈人新世〉の埴谷雄高 : 『死霊』とポスト〈人間中心主義〉 / 藤井 貴志 / p.120〜133
  • 実存的不安からの逃走 : 砂川文次「臆病な都市」論 / 長瀬 海 / p.134〜148
  • 古き〈芸術〉へのエレジー : 探偵小説史における江戸川乱歩「パノラマ島奇談」の位置 / 松田 祥平 / p.149〜163
  • 小林秀雄「一ツの脳髄」論 : 移動に見る「私」の他者意識の変化 / 佐々木 梓 / p.164〜178
  • 太宰治「駈込み訴へ」論 : ユダの「再帰性」を主軸に / 神村 和美 / p.179〜193
  • 太宰治の銃後小説を読む : 「弱さ」と「美しさ」の戦争協力 / 宮沢 剛 / p.194〜208
  • 自意識が筋(プロット)になるとき : 中島敦「光と風と夢」論 / 石井 要 / p.209〜223
  • 大江健三郎「人間の羊」論 : 〈法〉の手前の監禁空間 / 佐久本 佳奈 / p.224〜238
  • コリアンディアスポラ文学の歴史的・文学史的意味 : 韓国語訳『火山島』を中心に / 金 煥基 / p.239〜257
  • 遠藤周作 / 笛木 美佳 / p.258〜261
  • 庄野潤三 / 西尾 宣明 / p.262〜265
  • 桐野夏生 / 種田 和加子 / p.266〜269
  • 少女マンガ / 押山 美知子 / p.270〜273
  • 沖縄の「日本復帰」を語る言葉を今あらためて読む / 新城 郁夫 / p.274〜277
  • コロナ禍と演劇をめぐる思索 : 早稲田大学演劇博物館の取り組みを視座として / 後藤 隆基 / p.278〜282
  • コロナ禍での研究あるいはオランウータン化に逆らって / 千葉 一幹 / p.283〜285
  • コロナ禍の徳田秋聲生誕一五〇年 : 「文豪とアルケミスト」から個人記念館と研究者の役割まで / 大木 志門 / p.286〜288
  • 没後50年の「川端康成」 / 三浦 卓 / p.289〜291
  • 『台湾愛国婦人』復刻の価値 / 田中 励儀 / p.292〜294
  • 「戦後」の政治的忘却に抗うために : 新・フェミニズム批評の会編『昭和後期女性文学論』が提起する視座 / 天野 知幸 / p.295〜298
  • 書評 増井真琴著『転向者・小川未明 : 「日本児童文学の父」の影』 / 藤本 恵 / p.299〜301
  • 書評 孫軍悦著『現代中国と日本文学の翻訳 : テクストと社会の相互形成史』 / 尹 芷汐 / p.302〜304
  • 書評 曾根博義著『伊藤整とモダニズムの時代』 / 飯島 洋 / p.305〜307
  • 書評 鈴木優作著『探偵小説と〈狂気〉』 / 谷口 基 / p.308〜310
  • 書評 安藤宏・斎藤理生編『太宰治 単行本にたどる検閲の影』 / 時野谷 ゆり / p.311〜313
  • 書評 綾目広治著『小林秀雄 思想史のなかの批評』 / 井上 明芳 / p.314〜316
  • 書評 曺恩美著『張赫宙の日本語文学 : 植民地朝鮮/帝国日本のはざまで』 / 中根 隆行 / p.317〜319